伊藤真哉
人の話を聴く
ゼノンという哲学者が、
『自然は人間に一枚の舌と、二つの耳を与えた。
だから人間は、自分が話すことの二倍だけ、
人の話をきかなければならない』
と言ったといわれています。
人と話していると、自分が話している途中に、
「あ、それね!」
と早合点され、
話を遮られた経験があるのではないでしょうか?
(しかも違っていたりすることも多い)
また逆に、
自分がやってしまっているなと感じる方も
いるかもしれません。
(私もたまにやってしまいます…)
そんなとき、どんな気持ちになるでしょうか?
こんなことが続くと、
段々と話すのも嫌になってきたりしますね。
人は、自分の話をしっかりと聴いてくれる人に
安心感を覚え、信頼関係が築かれていきます。
何かを言って欲しいのではなく、
自分の話を聴いて欲しいから話すのですね。
普段の生活の中でも、特に悪気はないのでしょうが、
人の話を最後まで聴くというのが苦手な人が多いように感じます。
特に、自分より年下の人や後輩、部下などと話すときは、
先輩としての親切心からか、このようなことが起こりがちです。
一旦はすべてを受け止め、相手の言おうとしていること、
相手の気持ちを汲んだ上で話す。
ほんのちょっと待つことができれば、
周りの反応が変わってきます。
人の話、全部、最後まで聴けてますか??