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  • 執筆者の写真伊藤真哉

うまくいかなかったことをまた試す

「採用面接に何度かチャレンジして

みたけれど、うまくいかなかった。

もう頑張ってもムダかもしれない…」


面接に限らず、何かを始める時や

苦手なものを克服しようと頑張る

ときなど、なかなかうまくいかない

ことがあります。


うまくいかないことが続くと、

「何をしてもムダだ」


という気持ちになってしまうことが

ないでしょうか?



このように、

「自分には無理だ」・「無力だ」

と感じてしまい、自発的な行動を

起こさなくなってしまうことを、

学習性無力感と言います。


「学習」という言葉を聞くと、

「勉強する」といったイメージを

しやすいかもしれません。


ですが、この「学習」という言葉。

心理学においては、


「何かを経験した結果、その後の

行動がずっと変わってしまうこと」


ということを「学習」と呼びます。


つまり、学習性無力感というのは、


「何をやってもダメなんだ」と

無力感を感じてしまい、

その後チャレンジすることさえ

しなくなってしまう


という現象のことを指します。


例えば恋愛。


好きな人ができると告白をして

見るけれどフラれてしまう。


「どうせ自分には魅力がない」



と感じてしまい、次に踏み出せ

なくなってしまう。


例えば職場。


自分の考えを上司に何度も提案して

みるけれど、全て却下されてしまう。


「自分が何を言ってもムダだ」


と感じてしまい、その後は何も

言えなくなってします。


このようなことが、あなたの周り

でも起きていないでしょうか?


これらの例も、学習性無力感の

ひとつです。



私にもそういう傾向があるなと

感じていた時期がありました


そう感じる時は、負の連鎖みたく、

あらゆることが悪い方向に進んで

いたように思います…



先にも書いたように、学習性無力感

というのは、


「どうせ何をやってもムダだし…」


と無力感を学習してしまうことです。



ここでおもしろいのは、人は「学習」

するというところです。


つまり、


「うまくいかない」  ことから

「何をやってもムダだ」 


学習した(してしまった)ように、

例えうまくいかなかったとしても、


「自分の行動には意味があった」


という正反対のことを学習すること

だってできるのです。


そう考えられるようになるには、

どうしたらいいのか?


それには、


変わったところを考えてみる


という方法があります。


学習性無力感の状態にいるときは、

成功か失敗かの二者択一の考えに

なっている可能性が高いです。



そのため、前回とは環境が変わって

いるというところに目が向かない傾向

にあります。


・相手は同じ人か?

・前回と環境は一緒か?

・自分も前回と同じか?

・無力感を感じた時と同じ状況か?



ということを、自分に問いかけながら

確認してみるだけで、前回と環境や

状況が違うことに気付けます。



前回の状況と変わっているのなら、

今回がうまくいくかどうかは、やって

みないとわかりません。


有名な話ですが、エジソンは電球を

発明するまでに1万回の失敗をした

と言われています。


その失敗について、エジソンは、

「失敗ではない。うまくいかない方法を

1万通り発見しただけだ」

と言ったそうです。



こういう風に考えることができれば、

成功の数を増やしていくことができ

ますね。



うまくいかないことが続いてしまった

とき、学習性無力感になってしまって

いませんか?

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