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  • 執筆者の写真伊藤真哉

ペースを合わせる

以前、東京に行ったときの話。

これまでLCCを利用したことがなかったため、

ものは試しにと思い利用してみたのですが、

そのため普段使わない成田空港発着のフライトでした。


帰りの飛行機に乗る際、

第3ターミナルから出発予定にも関わらず、

成田空港をよくわかっていない私は

第2ターミナルを彷徨い続けてしまい、

搭乗手続きギリギリになんとか辿り着くことができました。


手荷物検査場もすぐに締め切ると言われる中、

どうしてもお土産を購入しようと思い、とにかく目についた

ものを手にし、急いでレジに並びました。


店員さんは笑顔が素敵で、動作も丁寧で、

接客としては素晴らしい部類に入る方です。

普段の私でしたら、きっと気持ちのよい思いをして、


「最後の最後までいい旅だったな」


なんて思っていたことだと思います。



ただ、その日の私は違いました。

なぜか。


「まもなく、手荷物検査場を締め切ります」


という状況だからです。


とにかく、急ぎたい!!!

(なんとも自分勝手な注文ですね…)


と、内心焦っていました。



私たちは、似ている相手や近いと感じる相手に

「親近感」を覚え、信頼関係を築きやすくなることは、

以前にも書きました。


今回の例は少し極端な例ではありますが、

相手のペースに合わせるということも、

人間関係を築いていく上で、

とても重要なポイントになってきます。


これを 「ペーシング」 と呼びます。


みなさんも知らずのうちにやっていることが

あるのではないでしょうか?


例えば、小さな子どもと話をするときに、

普段より少しゆっくりとした口調で話しかけたり、

「猫ちゃんがスウスウ寝てる」といった、

子どもが使いそうな言葉を使ったりしていませんか?


このように、相手に合わせることも

「ペーシング」のひとつです。


「ペーシング」のやり方はたくさんあります。


・話のスピード

・声のトーン

・感情の起伏

・使う言葉(相手と同じ言葉を使う)

・動作

・手足の位置

・姿勢

・価値への同調

・利き感覚(前回参照)


など、細部に渡ります。


結構単純なことばかりですので、

こんなこと、効果あるのかな?

と思われる方もいるかもしれませんね。


少し考えてみていただきたいのですが、

みなさんの周りにも、


なぜか一緒にいて落ち着く人


がいませんか?


きっと、そういう人は、

意識してるかどうかはわかりませんが、

ペーシングが上手な方だと思われます。


カウンセラーの方などは、

こういう些細なところにまで気を配り、

クライエントと信頼関係を築いています。


みんさんも、わかってはいても、

あえて意識してやってみることは少ないと思います。


家族・友人・同僚・上司と部下の関係・取引先など、

日常のどこでも試せるものですので、

良好な関係を築いていきたい思われる方には、

意識して試してみてはいかがですか?

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